まきの場合

仕事子育てマンガNissyについて個人的な見解を。

最低限の育児でもワンオペでは危険

ということが、

もっと世に広がるといいなと思っています。

 

今日もうっかり「フルタイムで働いてる夫に家事と育児もやらせたら死んじゃう」みたいなブログ記事を見てしまいました。

もちろん旦那さまも大変だけど、

たぶん24時間家事育児をワンオペでやってる側と子供の方が危険です。

大変とかいうレベルじゃなく、危険なの。

デンジャーなのよ。ノットタフ。

 

最低限ていうのは、

親子ともに死なず、

大怪我もせず、

虐待もせずってことです。

特に英才教育や、

モンテッソーリの思想を取り入れたような

ハイクオリティ育児ではありません。

 

やっている人はいます。

結果出来る事はあります。

でもそれは運が良かっただけです!

もう一回言うけど、

運が良かっただけです!!!

あと100回は言いたいけど運ですってば。

 

運が良かった家庭の話だけを鵜呑みにして、

親にワンオペ育児をさせてはいけないのです。

これが子供を一年育ててみた私の結論です。

 

我が家は24時間ワンオペではないですが、

危険を感じる事は大きく2つありました。

 

まず新生児期。

 

里帰りもできず、

両親もフルタイムワークで働いており、

旦那もシフト勤により

まとめた休みも叶いませんでした。

 

それはまあ想定していたのですが、

想定外だったのは、

私の体調の回復に時間がかかりまくったことです。

若くないからか、

退院後は動けるよとかGoogle先生はおっしゃるけども、

退院後も傷は痛いは腱鞘炎だわ子宮復古不全だわ、

まあ最初の1ヶ月は動けない。

動くだけで激痛。

しかし目の前には弱々しき新生児。

どんなに腱鞘炎でも落としたら一貫の終わり。 そもそも新生児育児なんて腕が5本くらいないとできないのに。

しかもどんなに自分がしんどくても数時間放置すれば脱水で死んでしまう。

(死なないにしても、脱水やらの騒ぎでよりワンオペがハードモードになる)

よく、旦那の夜勤中に倒れたら母子ともに死ぬなって思いながら朝日が昇るのを待ってました。

 

結果的にはまあやれたんだけどさ、

ほぼワンオペで。

でも、今こうして娘が生きているのは、

たまたまあの時私が倒れず、

たまたま娘は健康で、

たまたま産後メンタルもなんとかなったからです。

 

全然「出来る」というエビデンスじゃないんです。

 

新生児期を切り抜けても、何度も危機はありました。

 

主に私の体調不良。

寝不足やストレスで免疫力が落ち産後はとにかく風邪をひく…。

授乳中は薬も制限されるので、なかなか治りません。

 

しかも新生児期をすぎたら、

こども動きまくるというオプションが発動。

どんなにフラフラでも追いかけたり見ていなければいけません。

 

動くオプションは、

ハイハイや歩き始めてからが本番ですが、

寝返り期はうつ伏せになったらひっくり返さないと危ないし、

おすわり期もひっくり返らないか監視が必要。

うちの子はそれなりに夜泣きもしたので、

寝ずの番&監視&家事。

 

腸炎で吐きまくってもよ…

39度の熱が出てもよ…

 

ここまでこれたのは、

本当にたまたま私の体調不良ピーク時に

娘も昼寝の時間だったとか、

私がトイレに閉じこもっている間に、

運良く娘がどこにもぶつからず、

異物を飲み込まず(片付けてはいるけど)、

ドアに指を挟まず、

玄関に落ちず、

本当にたまたま大丈夫だったのです。

 

あと、体調不良でなくても、

ワンオペ育児はただただ大変です。

動き回る子供を見ながら家事をやるのは、

側で見ている以上に難易度が高いです。

しかも24時間です。

これを続けると、

ブラック企業のSE以上にメンタルに来ます。

 

なので、

常時大人複数人体制で

育児はしなければなりません。

(それをやればやったで人間関係の問題は噴出するけど、まあいったん置いておきましょう。)

 

それは、

外で働いている側の親が、

根性で育児にリソースを傾けよという話ではありません。

もちろん両方の親が可能であれば

家事育児に使った方が良いです。

そのためには仕事のリソース(というな時間ね)を削るしかありません。

個人ですべて何とかせよとは言わないです。

でも、私が働いている感覚では、

世の中は間違いなくそちら側に舵を切ろうとしています。

私たち世代には間に合わないかもしれませんが、

私たち世代が変わっていくことが必要です。

 

とはいえ、両親で育児をまかなえないケースもあります。

どうしても外の仕事にリソース全振りしたいとか、

シングルだとか。

そんなときには、頼れるアウトソーサーが必要です。

無償なだけで永遠に入れない認可保育所とか、

まったく空きがない一時保育とかでなく。

 

さらに、そのためには、

母親なのに、子供を預けるのが

などという輩も撲滅しなければなりません。

うちのママはやっていた

などと言ってきたら、

「生き延びられて運が良かったですね」

などと返し、

改まらないようであれば

「というかそのときに死ねば良かったのでは」と人でなしなことをごにょごにょ(いやはっきりでもいいけど)言うしかないでしょう。